2009.10.12 心の耐性

心には、耐性がある。

悲しみに対する耐性。

怒りに対する耐性。

同時に、感性もあって、悲しみや怒り、喜びや楽しみなんかも心に感じさせてくれる。

うつ病と診断される以前、その感性や耐性が徐々に無くなっていく感覚を味わった。

忙しかった。
自分なりに努力した。
職場でも家庭でも。

でも、望むものは手に入らなかった。

上がるのは売上だけ。
施設を使う利用者の数だけ。

自分の中で、ぽっかり穴が空いた瞬間があった。

埋めようと取った行動が、ライブを観にいく事だった。

地下鉄に乗ろうとして、ふとタイミングを測る自分に気がついた。

震えながら会場に着いて、あの高揚感の中で知り合いに見つけてもらい、立ち直った。

バックホーンと凛として時雨

あれからもう、三ヶ月近くが経とうとしている。

医者はまだ三ヶ月という。

どんどん自分の中から耐性が消えつつあるような感覚がある。

一昨日、友人とあって、感性はまだ辛うじて残っていると感じられた。

だけど、果たして社会に戻った時に、心の耐性は復活しているだろうか?

不安だけが頭を巡る。

求める物を得るには、耐えて努力して頑張らなければいけない。

きっと、うつ病というレッテルは腫物に触るような対応をされることもあるだろう。

耐えて、偲んで、働く。

結果を出す。

新しく自分で道を作り直す。

自分の中にその力が残っている気がしない。

怖くて震えがくるほどに臆病になった。

病気のせいだと自分に言い聞かせる。

これも、いつまで持つだろうか?

終わりの無い旅の入り口に、うつ病と共に立ったのだなと、改めて感じた。

会いたい友人はまだまだいる。

聴きたい音楽はまだまだある。

でも、今日は何かが閉ざされた気分なんだ。



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