2009.11.01 さよなら、もう会わない気がするよ

最悪な10月の締め括りだった。

午前に、娘の季節性インフルエンザのワクチン接種。
妻が大幅に遅刻して激混み。
それは別に良かった。

娘も、泣きはしたが立派に注射を受けた。
そのあと、回転寿司で昼食。
娘は、行き帰りの陸橋で電車に夢中。

食べ終えて帰宅。
そのまま3人で夜まで一緒の予定が、夕方に狂いはじめる。

俺は早起きの影響か、眠くなり、眠気に逆らえず15時くらいからうとうと。

その間に、妻の姉が妻の実家に来ることになったらしく、急遽バスで帰る話になったらしい。
そんな事に気づかない俺はうとうと続きで、意識が朦朧。
そうこうしてるうちに、バスの時間が近づき、焦る妻がキレはじめ、俺もようやく事態に気づく。

最終バスが16:30。
うちからバス停のある駅まで徒歩20分。

だが、気分がのらないため不参加を表明した俺は、2人を送るために急いで着替える。

ここで事件が2つ。
予定では、娘を自転車に乗せて俺が押して行くはずが、自転車の鍵が我が家にはない。
そして、急に出かける事になったためか、娘がペースに着いて行けず、ごねはじめる。

妻のイライラは頂点に。
おもちゃを手放さずノロノロ歩きの娘に妻のイライラが直球で当たり、エレベーターホールでガン泣き。
そしてエレベーターの中でおもちゃをばら撒いてしまう。

大幅な時間のロスにさらにイライラした妻にさすがに俺も我慢がならず、お互いにマイナス発言を連発。

売り言葉に買い言葉。

すると、娘が突然立ち止まりうつむいて、また泣きはじめた。

その姿に胸が痛くなり、これ以上3人でいると絶対によくないと判断し途中で見送り。

そこで互いに冷静になれない性格の2人。

怒り浸透の妻に抱っこされながら、哀しい目で俺にバイバイと力無く手を振る娘。

その後はまたマイナスメールの応酬。

キリがない。

注射を頑張った娘。

久しぶりに会った父親に甘えたくて仕方ない娘。

臨月間近、やはり不安と苛立ちを抱える妻。

2人に対して申し訳ない気持ちで涙がとまらない。

ほんとに、こんな親、夫は早く死んだ方がいいに決まっている。

虚しく時間だけ過ぎ行く日々なら、せめて2人には優しく大らかでありたいのに。

路上で言い争う夫婦。
真ん中でうつむいて嗚咽しながら立ち尽くす娘の姿。
いまこうして入力しながら、その姿を思い出し涙が止まらない。

ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。

俺は、こんな風にいつも大事な人達を傷つけてしまう。

変われない。

路地を曲がる妻の後ろ姿。

力無く手を振る娘の顔。

もう、二度と会えなくなるような寂しさを感じた。