2009.08.28 浅野いにお短編集「世界の終わりと夜明け前」について

「東京」という言葉に敏感です。
現在の住処から考えたら、俺は一体あの場所でどうやって生活してたのか恐ろしくなるほどの田舎っぺ(死語か?)な自分は、今でも「東京」という言葉の響きが溜まらなく胸に染みます。

こちらでの生活に慣れてからは、主に駅名でしか表現しないじゃないですか?
池袋、新宿、渋谷、恵比寿、上野とか。
でも未だに俺には一括りに「東京」なんです。

この気持ちは、なんだろう。
地元から一気に「東京」に出てきた人にもわかってもらえるかもですが、俺みたいに最終的に、辿り着いたのが「東京」だった人の方がより同じ感覚で読んでもらえるかも。
とか言いながら、俺はいま埼玉県民なわけですが、山口から見りゃ千葉も埼玉も「東京」ですから大丈夫。

そんなわけで、友人に借りた浅野いにおの漫画の中の一冊「世界の終わりと夜明け前」でもやはり「東京」という話が1番心にきました。
俺自身は、実は同窓会と言うものが苦手というか、行きづらい理由が多々あり、高校のやつに一回行ったきりなんですが、この話の主人公の漫画家みたいな体験は無く、なんかただつまらなくて、形だけの同窓会でした。
だって同級生の99%が地元にいるんだから。
俺だけ異邦人な上に学校外の友人が多くて、クラスでも普通に浮いてそうで浮いてない存在だったから、同窓会が面白いわけはなく。

それ以来、行ってなくて。

去年か一昨年にうちの親父が(山口在住)が実家を煙草の失火で燃やし尽くした時には田舎ゆえに、あっと言う間に話が広がり、何十年ぶりかの同窓会に出るはめになったと火事とは無縁な話で電話してきてたな。

そん時ですら田舎の僅かな友人からしか(同級生ではない)連絡無かったし、あれ?何の話だ?

そうそう「東京」が自分には未だに特別だと実感した話だ。あれ?違うか?

B'zの曲にも「東京」って曲あるんですね。
なんかのシングルのカップリングですが、名曲です。
あと、くるりの「東京」ね。
この曲、ライブであんまやらないよとか、自称くるり通の友人に聞いてたのに、初めてくるりを観たバックホーンとグレイプバインくるりが出たイベントで聴いて号泣しましたね。
その日は「虹」まで聴きました。これも自称くるり通の友人曰く滅多にやらない曲だそうで。
確かにそれ以降、くるりのライブ普通に行くようになってからあまり聴かなかった気も。しますがね。

長々すみません。

そんなわけで、浅野いにお短編集「世界の終わりと夜明け前」の感想でした。